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聴いてみなくちゃはじまらない 『超レア作曲家事典』 Presented by Naxos Japan
第1回/ヒューゴ・アルヴェーン Hugo Emil Alfvén (1872〜1960)
2023年1月13日配信開始~2月10日配信終了
世界最大のクラシック・レーベル、Naxos(ナクソス・ジャパン)との提携により、今まで聴く機会が少なかった作曲家の珍しい作品をご紹介していきます。

第1回は、ヴィルヘルム・ステーンハンマルと並び、近代スウェーデンを代表する作曲家、ヒューゴ・アルヴェーン Hugo Emil Alfvén (1872〜1960)を特集します。抒情的なメロディーと、情緒豊かな和声に彩られた作品の数々をお楽しみください。

【プレイリスト】
1. 組曲「山の王」 Op. 37 - 4. 羊飼いの少女の踊り (4:03)
2. スウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」Op. 19 (3:29)
3. バレエ組曲「放蕩息子」 - 6. ポルカ (2:14)
4. バレエ組曲「放蕩息子」 - 7. フィナーレ:ポルスカ (2:49)
5. 組曲「グスタフ・アドルフ2世」 - エレジー (5:21)
6. 交響曲第1番 ヘ短調 Op. 7 - I. Grave - Allegro con brio (3:17)
7. 交響曲第2番 ニ長調 Op. 11 - III. Allegro (5:52)
8. 交響曲第3番 ホ長調 Op. 23 - II. Andante (10:39)
9. 祝典序曲 Op. 52 (10:04)

ニクラス・ヴィレーン (指揮) ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(1,6,8)
オッコ・カム (指揮) ヘルシンボリ交響楽団 (2,5)
ニクラス・ヴィレーン (指揮) アイルランド国立交響楽団(3,4,7,9)

【解説】
ヒューゴ・アルヴェーンはステーンハンマルと並ぶ近代スウェーデンを代表する作曲家です。1872年にストックホルムに生まれ、1887年から91年まで王立音楽大学でヴァイオリンを専攻し、並行して作曲のプライベート・レッスンも受けました。在学中の1890年から王立歌劇場のヴァイオリン奏者としても活動。その後、 ヨーロッパでヴァイオリンと指揮を学び、帰国後の1910年にはウプサラ大学の音楽監督に就任、同時に世界屈指の男声合唱団オルフェイ・ドレンガーの指揮者を37年間にわたって務めるなど、指揮者としても活躍しました。

アルヴェーンの交響曲第1番が書かれたのは1897年。その作曲家としての活動の大半は20世紀ですが、彼は調性に基づく後期ロマン派のスタイルによる 作品を書き続けました。そのため保守的な作曲家と見なされたこともありますが、抒情的なメロディと情緒豊かな和声に彩られた作品群は親しみやすく、時代を越えた魅力をもっています。特にスウェーデン狂詩曲第1番『夏至の徹夜祭』はパーシー・フェイスやマントヴァーニがカバー。日本でもNHK「みんなのうた」で「風のくれたひみつ(スウェディッシュラプソディ)」として発表されたこともあります。アルヴェーンは水彩画を得意とし、画家として身を立てようとした時期もありました。アルヴェーンの音楽が北欧の自然や情景を想起させるのは、そのような才能と無関係ではないのでしょう。

ちなみに、アルヴェーンの甥ハンネス(ハンス)は1970年にノーベル物理学賞を受賞しました。アルヴェーンの「祝典序曲 Op.25」(*) はノーベル賞の授賞式におけるレパートリーの一つとなっているので、その折にも演奏されたのかもしれません。

(*) ここで選曲した Op. 52 とは別の作品で、リンク先の商品等に収録されています。
(AUDIO/68分)

リンク先:https://naxosjapan.lnk.to/NYCX-10361

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