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聴いてみなくちゃはじまらない 『超レア作曲家事典』 Presented by Naxos Japan
第8回パウル・ヴラニツキー - Paul Wranitzky (1756-1808)
2023年8月18日配信開始~9月22日配信終了
世界最大のクラシック・レーベル、Naxos(ナクソス・ジャパン)との提携により、今まで聴く機会が少なかった作曲家の珍しい作品をご紹介していきます。 第8回は、ハイドンやモーツァルトと親交を深め、当時のウィーン楽壇における重要な位置を占めるようになった作曲家、パウル・ヴラニツキーの作品を、全曲世界初録音でお届けします。
【プレイリスト】

1.劇音楽「ペルーのスペイン人、またはロラの死」 - 第1幕 序曲
2.劇音楽「イオランタ、エルサレムの女王」 - 第2幕 序曲
3.劇音楽「アフメットとツェニーデ」 - 第5幕 序曲
4.バレエ音楽「ずる賢い村娘」 - 序曲
5.バレエ音楽「ずる賢い村娘」 - 第6曲 アレグロ
6.バレエ音楽「森の娘」 - 第1幕 Andante - Allegro - Andante con moto - Poco più mosso - Larghetto - Allegretto – Allegro
7.パストラーレとアルマンド
8.交響曲 ニ長調 「狩り」 Op. 25 (拡張管弦楽版) - IV. Allegro, "La Caccia"
9.交響曲 ハ長調 Op. 33, No. 2 - II. Adagio
10.交響曲 ハ長調 「ドイツ皇帝、至高のフランシスの戴冠式の際に」 Op. 1 - I. Andante maestoso - Allegro vivace


マレク・シュティレツ (指揮) チェコ室内管弦楽団パルドビツェ


モラヴィア出身のパウル(パヴェル)・ヴラニツキーは、前回ピックアップしたサン=ジョルジュの11歳下でモーツァルトと同年生まれの作曲家。

20歳の時にウィーンに移住し、ハイドンやモーツァルトと交流を深めウィーン楽壇における重要な作曲家になった彼は、皇帝フランツ2世の妻マリア・テレジアのお気に入りとなり、彼女からしばしば宮廷の祝典音楽や、舞台作品の作曲を依頼されました。

現存している彼の数少ない舞台音楽の楽譜にはどの表紙にも「シンフォニア」のタイトルが付いており、これは彼にとって大きな仕事であった交響曲の制作と同じように重要であるという意味が込められているようです。そこには各幕のための序曲や行進曲などが含まれており、実際、後に彼はこれらを素材として交響曲を書いています。

『アフメットとゼニード』は1796年10月28日の初演。当時人気のあったトルコ音楽が採り入れられており、オーケストラの編成にはピッコロと、オスマン帝国の歩兵軍団「イェニチェリ」の音楽を表現するのに特徴的なトライアングル、シンバル、バスドラムが用いられた多彩な響きを楽しめます。


バレエ『森の娘』は円熟期の作品で、彼の最大の成功作の一つ。狩りに出かけたポーランドの王子が出会った野性的な少女を巡る物語は、彼の軽快な音楽とともにウィーンの人々を魅了しただけではなく、ヨーロッパ各地で上演され、ベートーヴェンやウェーバーにも影響を与えたとされています。


交響曲 ニ長調 「狩り」は当時人気を博していた狩猟音楽を採り入れたもので、トスカーナで行われたフェルディナントIII世の私的演奏会の際に加えられたトランペットとティンパノーネ(大型のティンパニ)を含む、拡張管弦楽版による初録音。

交響曲 ハ長調 「ドイツ皇帝、至高のフランシスの戴冠式の際に」 は、マリア・テレジアの孫フランツ2世の戴冠式のために作曲した華麗な作品。
全曲世界初録音によるプレイリストです。
(AUDIO/66分)
リンク先:https://naxosjapan.lnk.to/8.574454


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