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聴いてみなくちゃはじまらない 『超レア作曲家事典』 Presented by Naxos Japan
第9回 ルイーズ・ファランク - Louise Farrenc (1804-1875)
2023年9月22日配信開始~10月20日配信終了
世界最大のクラシック・レーベル、Naxos(ナクソス・ジャパン)との提携により、今まで聴く機会が少なかった作曲家の珍しい作品をご紹介していきます。 第9回は、女性の音楽活動が困難であった19世紀において、パリ音楽院の初代女性ピアノ科教授に就任し、多大な尊敬を集めたルイーズ・ファランクの作品をお聴きいただきます。

【プレイリスト】
1. ロッシーニの「チェネレントラ」の主題による華麗な変奏曲 Op. 5
2. スイス民謡による変奏曲 Op. 7
3. 主題と変奏 ト長調
4. 30の練習曲 Op. 26 - 第1番 ハ長調(アレグロ・モデラート・エド・エネルジコ)
5. 30の練習曲 Op. 26 - 第8番 ロ短調(アンダンティーノ)
6. 30の練習曲 Op. 26 - 第10番 嬰ヘ短調(アダージョ)
7. 交響曲第1番 ハ短調 Op. 32 - I. Andante sostenuto - Allegro
8. 序曲第1番 Op. 23
9. 「ガレンベルク伯爵」の主題による変奏曲 Op. 25 (ピアノと管弦楽版)
マリア・ストラティグー (ピアノ) 1~6
ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルク / クリストフ・ケーニヒ (指揮) 7~8
ジャン・ミュラー (ピアノ) / ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルク / クリストフ・ケーニヒ (指揮) 9

女性の音楽活動が困難であった19世紀において、パリ音楽院の初代女性ピアノ科教授に就任し、多大な尊敬を集めたのがルイーズ・ファランクです。彼女は幼い頃からピアニストとして活躍するかたわら、パリ音楽院でレイハに作曲と音楽理論を師事、フルート奏者のアリスティドと結婚した後に、最初の管弦楽曲を発表。シューマンに絶賛されるなど、その名はヨーロッパの楽壇で知られることになりました。

NAXOS の姉妹レーベルである GRAND PIANO ではファランクの没後150年にあたる2025年までに全6巻のピアノ作品全集を完成させる予定。その半分以上は世界初録音となる最新アルバム「ピアノ作品全集 2 - 主題と変奏 1」には、彼女が活躍した当時広く流行し、ファランク自身も得意としていたジャンルである変奏曲が収録されています。

ここではロッシーニの《チェネレントラ》の「悲しみよ去りゆけ」の旋律を用いた変奏曲や、スイス民謡を用いた変奏曲など、高い技巧を凝らした魅惑的な作品を楽しめます。

演奏するマリア・ストラティグーはルイーズ・ファランクの研究家で、練習曲に関する論文で博士号を取得しました。ファランク作品の演奏や講演を欧州各地で行い、数多くの賞を受賞しています。

また、ピアノ曲ばかりでなく、ファランクは1861年と1869年に管弦楽曲に対してフランス学士院よりシャルティエ賞を授与されたほどの才能の持ち主でした。その作品は長い間顧みられることがありませんでしたが、20世紀後半になって、クララ・シューマンを始めとした女性作曲家たちの存在が注目されるようになり、彼女の作品も演奏される機会が増えてきました。

「交響曲第1番」はドイツ古典派の流れを汲む堅固な構成と洗練された旋律を持つ作品。「ガレンベルク伯爵」(ベートーヴェンが「月光ソナタ」を献呈したジュリエッタ・グイチャルディの夫)の主題による変奏曲はピアノの華麗な技巧が存分に発揮された作品で、交響曲とは違う作風を味わうことができます。

リンク先:https://open.spotify.com/album/1w8UBm6umXZqMvVTbpi0i1

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