メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です
コメント *
名前 *
メール *
サイト
次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。
シリーズはいよいよ最終回!棹尾を飾る『超レア作曲家』は、ポルトガル生まれのジョゼ・ヴィアンナ・ダ・モッタです。 フランツ・リストやハンス・フォン・ビューローなどに師事した彼は、ピアニストとして名声を博したばかりでなく、作曲家としても高く評価されていました。 今日ではほとんど省みられることのない作品ばかりですが、リストの交響詩やワーグナーを聴いているような重厚感溢れる作品の数々をお楽しみください。
【プレイリスト】
1. ピアノ三重奏曲 ロ短調 - I. Agitato
2. ピアノ三重奏曲 ロ短調 - IV. Allegretto
3. 幻想的小品 Op.2
4. 5つのポルトガル狂詩曲 - 第1番 ト長調「ファド」
5. 5つのポルトガル狂詩曲 - 第4番 変イ長調「夕べの祈り」
6. 交響曲「祖国」 Op. 13 - I. Allegro eroico
7. 序曲「ドナ・イネス・デ・カストロ」
トリオ・パンゲア ①②
ジョアン・コスタ・フェレイラ (ピアノ) ③④⑤
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/アルヴァロ・カッスート (指揮) ⑥⑦
(AUDIO:62分)
ポルトガルの海外領土(当時)であったサントメ島に生まれたヴィアンナ・ダ・モッタ(1868-1948)は、幼い頃から音楽の才能を発揮し、1875年から1881年までリスボン国立音楽院でピアノと作曲を学びます。その後、1882年にベルリンに留学し、シャルヴェンカ兄弟に師事し、1885年からヴァイマールにてフランツ・リストの高弟となりました。
リストの死後はハンス・フォン・ビューローにも学び、当時の最も著名なピアニストの一人として名声を獲得しました。作曲家としても、ポルトガル音楽界に最初にナショナリズムの作風を取り入れた先駆者として賞賛されました。しかし、1900年代になって音楽が「現代的」な様相を帯びてくると、自らの作風との不一致を感じたのか、1910年頃には作曲活動を停止してしまいます。
今回のセレクションは、2024年1月リリースの秘曲シリーズ「ポルトガルのピアノ三重奏曲集 第3集」(Naxos)に収録された作品をはじめ、レアなピアノ曲をリリースし続ける Grand Piano レーベルでリリースされた作品集からのピックアップ。そして「祖国」をはじめ、近年見直されている管弦楽作品を追加しました。リストの交響詩やワーグナー作品を聴いているような高揚感を味わえることでしょう。
リンク先:https://open.spotify.com/intl-ja/album/7casKLjnonVoPamit7mWk0